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【西宮市肢体不自由児者父母の会】 兵庫県西宮市内に住む肢体不自由児者の親(父母)の会です。発足は、昭和30年後半ごろから個別の活動で、正式な形で会がスタートしたのは1964年(昭和39年)4月1日です。Webサイト https://nishinomiyafubonokai.wixsite.com/2014

「新型コロナウィルス感染対策における障害児者への適切な配慮に関する要望」

更新日 2020年4月29日

厚生労働大臣       文部科学大臣

加藤 勝信 様      萩生田 光一 様

 

一般社団法人全国肢体不自由児者父母の会連合会

会 長 清 水 誠 一

副会長 石 橋 吉 章

副会長 植 松 潤 治

 

「新型コロナウィルス感染対策における障害児者への適切な配慮に関する要望」

 

日頃、当会に対し多大なるご支援賜わりますことに感謝申し上げます。 新型コロナウィルスによる感染が国内に広がる中、3月2日一斉休校が求められ、地域によっては5月末まで子供たちは学校に通えず自宅で学習を強いられています。また、4月7日には7都府県に、20日には全国を対象とした「緊急事態宣言」が発出され、全国民挙げて感染対策に取り組んでいます。しかし、今日現在感染の勢いは止まらず障害のある子どもらの行き場のない生活にも限界を来し、子どもたちの健康・精神状態、そしてそれを支える家族に大いなる疲弊が見受けられるようになっています。 それにも増して特に重症患者の治療に対して医療崩壊の危険があるとの報道を聞きます。医療従事者の間で「誰に人工呼吸器を配分するべきか」というルール作りのための議論が始まっていることに、私たち障害児者並びにそれを支える家族は大変な危機感を抱いています。優生思想につながる障害を理由とした命の選別があってはなりません。このようないのちの選別が推進されることがないようにしてください。 そのために、以下の対応と支援を国及び自治体において大至急、確実に行っていただきますよう要望致します。

 

 

1. いかなる状況においても第三者による命の選別を行わないこと

2. 重症化に対応できるよう人工呼吸器の増産と確保

3. 重症者のための集中治療室の増設(増床)

4. 医療的ケアを必要とする児者や難病患者への感染予防対策上、必要とする物資(消毒用アルコール、マスク、防護服など)の確保と確実な配給

5. 医療的ケアを必要とする児者や難病患者への感染予防対策上、必要とする物資(消毒用アルコール、マス ク)の確実な配給(かかりつけ薬局などでの受け取り)

6. 医療的ケアを必要とする児者や難病患者が常時必要とする衛生材料の確保と確実な配給(人工呼吸器に使う精 製水、消毒用アルコール、マスク、滅菌不織布ガーゼなど)

7. 長引く休校・障害者通所施設の休業・短期入所の閉鎖等に伴う在宅生活での介護支援体制の確保

8. 感染者の医療、看護、介護にあたる人々の報酬上の評価

9. 感染者の医療、看護、介護にあたる人々とその家族の安全安心のための保障(保育を必要とされる乳幼児保 護体制、感染した時の保障等)

10.感染者の医療、看護、介護にあたる人々の心のケア(PTSDに近い症状が報告されています)体制の確保

11.長引く休校に伴う在宅学習での閉塞・孤立感を軽減するために定期的なICTを用いた家庭面談等、特別支援 教育に特化した在宅学習環境の整備

12.長引く休校に伴う在宅学習での閉塞・孤立感を軽減するために特別支援学校の臨機応変な開放

以上